裁判員裁判:覚せい剤密輸事件・4日目 男性3人から質問 回答すれ違いも /新潟
今、気になっていることは「」ですがこんなニュースがあります。
◇被告、通訳介し
ロシアから覚せい剤約4・7トンを密輸したとして、覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)などの罪に問われたロシア国籍の船員、ロマノフ・オレグ被告(42)の裁判員裁判の第4回公判が19日、新潟地裁(山田敏彦裁判長)で開かれた。
被告人質問で、男性の裁判員3人が疑問点などをただした。
【黒田阿紗子、川畑さおり】
山田裁判長は冒頭、検察側が前日、証拠として追加で取り調べるよう求めた捜査段階の被告の供述調書についての請求を却下した。
弁護、検察側双方の被告人質問が終わると、約30分と長めの休憩を取った後、裁判員が質問した。
最初に口火を切ったのは、左から2人目の席に座る裁判員「2番」の男性。
ロシア・ウラジオストクで、被告が新潟行きの船に乗る直前に覚せい剤の塊を渡された知人の男=同罪で既に起訴=と、出航の前夜にも会ったことについて「どうして夜中に会う必要があったかを教えてください」と聞いた。
これに対し、ロマノフ被告は「非常に霧が濃かった。
夕方、車が少ない時間に(ナホトカの自宅を)出て乗船手続きに間に合うようにした」と、質問とずれた回答をした。
男性が重ねて確認したが、通訳人を介してやりとりがすれ違い「ちょっと質問の意味が伝わっていないようなんですが」ともどかしそうに語った。
裁判員「3番」の男性は、同被告が「ウラジオストクというのは非常に大きな町ですので、私はよく知りませんでした」と話したことを受け、「あなたの職業は船員ですよね。
ウラジオストクから何回か航海に出たことはありますか」とただすと、同被告は「4、5回です」と答えた。
裁判員「4番」の男性は「男から贈り物を贈られたことはありますか」と一言だけ質問。
「いえ、何もございません」と答えた被告に、「ありがとうございます」と返した。
この日は午後0時14分に閉廷した。
次回第5回公判は3連休を挟んで、23日午前10時から、検察側の論告求刑と弁護側の最終弁論が行われ結審。
午後からは、裁判官3人と裁判員6人が、被告が有罪か無罪か、有罪の場合は量刑を判断する非公開の評議に入る。
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■記者席から
◇もっと質問聞きたかった
被告人質問が行われた4日目の公判。
6人の裁判員のうち男性3人が質問した。
うち2人は身を乗り出して被告の発言に耳を傾けたり、少し首をかしげるなど熱心に参加している姿勢がうかがえた。
他の3人は、真剣なまなざしを被告に向けながらも、質問はしなかった。
質問がなかったのは、単に聞きたいことがなかったのか、質問するのがためらわれたのか。
4日連続で公判に参加すれば、一つぐらいは疑問に思うこと、気になることが出てきそうな気はする。
質問の数は、3人の裁判官の方が圧倒的に多かった。
また、公判中、質問した男性裁判員の1人が、裁判長の方を見て何かを言おうとアピールした瞬間があったが、気づかれずにそのまま裁判官の質問に遮られてしまった場面もあった。
せっかく市民が参加する裁判員裁判なのだから、裁判員の質問をもっと聞きたかった。
初めての経験で緊張している裁判員にとって、張りつめた雰囲気の法廷で、傍聴席からたくさんの人に見られながら質問するのは勇気がいることだと思う。
傍聴席にいる私ですら、開廷中は緊張する。
事前の打ち合わせで、裁判官はいろいろ配慮しているのだろうが、それでも、裁判員が萎縮(いしゅく)せず質問しやすい雰囲気をつくるのは難しいのだろうと感じた。
【川畑さおり】
3月20日朝刊
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最終更新:3月20日12時11分