にいがた人模様:長岡市殿町でラーメン店を30年、桑原一郎さん /新潟
今、気になっていることは「シンバルとバスドラムの楽譜」ですがこんなニュースがあります。
◇歓楽街の移ろい実感??桑原一郎さん(52)
長岡市最大の歓楽街、同市殿町地区。
その一角で小さなラーメン店「大吉」を開いてから20日で満30年を迎えた。
22歳で開業。
店内にはカウンターとイスが10席。
開店は午後11時ごろ。
週末の夜ともなれば酔客らが引きも切らずに訪れる。
メニューのギョーザは実質2、3人前。
ラーメンは桑原さんの気分で1人前が大盛りになったり超大盛りになる。
元々、量は他の店と変わらなかったが約20年前、仕事帰りの飲食店従業員が来店。
先輩が新人に"歓迎行事"と称して特大ドンブリでラーメンを食べさせた。
以来、他の客にも超大盛りで出してみたところ目を丸くしたり、場が盛り上がったため、定着した。
桑原さんは若いころ挫折を経験。
銀行員の家庭に育ち、将来は自分もサラリーマンになるものと思っていた。
ところが、意中の大学に2年続けて不合格。
心ならずも調理師学校に進み、中華料理店で働くうちに、仕事をする充実感を覚えた。
我慢強く、前向きに生きる姿勢も身につけた。
30年間、殿町の夜を見てきた。
昔はママが個人でやっている店が多かったという。
そこでは接客の仕方や人としての常識をきっちりと教えていた。
その店から多くの女の子がママになって巣立っていった。
「そういう店が少なくなった」。
ネオンの下には夢もあるが、厳しい競争もある。
廃業や移転、亡くなったママも少なくない。
「生き残れるのは1割程度」。
代わって増えてきたのがキャバクラなど会社経営の大がかりな店。
酔っ払いの"名物おじさん"も見なくなった。
店内で大声でくだを巻いたり、店の前で寝てしまったり。
「昔はたくさんいたが、社会の目が酔っ払いに厳しくなったのか」
長岡も不況の波に洗われている。
1年でもっとも忙しいはずの師走だが、「客がひと組しかなかった」とママさんのボヤキを耳にすることもある。
来年はどんな年になるのか。
「どうだろうね」。
考えている間にも手際よくギョーザを皮に包んでいた。
【長谷川隆】
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■人物略歴
◇くわばら・いちろう
栃尾市(現長岡市)出身。
栃尾高卒。
大切なものは「家族と平和」。
両親と妻、子ども2人の6人暮らし
12月27日朝刊
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最終更新:12月27日14時0分
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